働き方改革

テレワーク・エクスペリエンス

8月からスタートした新3カ年ビジョンではOKRに取り組んでいます。

OKRとは、「Objective and Key Result (目標と主な結果)」という意味で、出来るかどうか50%/50%くらいの目標を掲げ、それを実現した時の結果を3つ程度設定する手法です。

そして、この3カ年で「働く人に選ばれるユニークブランド〜小さくてもキラリと光るこだわり企業〜」を目標に掲げました。またその時の主な結果として「サービス品質における高い評価(5選)」「300名以下の企業有償シェアTOP5」「働き方・サービスの注目企業」を目指します。

こうした3カ年ビジョンの達成に向けて今期も「ビジョン・デイ」「SONR.アイデアソン」「生産性アイデアソン」など、新たしい取り組みを次々とスタートしています。

その中の一つに「テレワーク・エクスペリエンス」があります。

これは上半期中に全社員さんがテレワークを体験するという取り組みです。これまでも一部の社員さんや病気や家庭の事情など止むを得ない場合にテレワークを行なっていましたが全員が体験することで、そこから何を感じたのか、どんなメリット、デメリットがあるのかを実感することが目的です。

現在、週1回程度、代わる代わるテレワークを体験していますが、早速反応が返ってきています。

一番多い声は「環境・設備」についてです。会社ではビジネスチェア、デュアル・ディスプレイやWi-fi環境、キーボードやマウス、その他の設備が整っています。しかし、自宅ではそれらが整っていません。会社と同じ生産性を発揮するためには、環境・設備面での充実は大きな課題です。

その中でも特に大きかったのは「椅子」。

多くの場合、長時間集中して作業をするための椅子は自宅にはありません。これは思っている以上に大きな課題です。当然、仕事に適したデスクもないことが多いので、固い椅子で、もしくはソファで仕事をすることになります。

次は「デュアル・ディスプレイ」です。

この仕事をしていて生産性を劇的に上昇させるものが「デュアル・ディスプレイ」です。参考資料と作業画面を別々に表示させることで、画面を行ったり来たりしていた作業がゼロになります。これがあるとないとでは、作業の質、スピード共に劇的に変わると思います。

後は、本人の向き、不向きやサポートしてくれる先輩や仲間の存在、人が集まることによる情報収集や人と関わることでのモチベーション向上など、集まることによるメリットが得られなくなります。

都市部での通勤のストレスや時間を有効に使えるテレワークは、多様な働き方を可能にするとても良い仕組みですが、双方の良さを引き出しながら最適な仕組みを作っていきたいですね。

株式会社エクスト 代表取締役 高畑 欽哉

著者紹介

株式会社エクスト 代表取締役高畑 欽哉

「ITのチカラで働く人を幸せにする」をビジョンとし、企業の生産性向上のための「インターネット創客事業」と「社内コミュニケーションツール「SONR.(ソナー)」の提供」を行う。残業ゼロ、有給休暇100%取得を実現しながら高い生産性を上げている。電話受付なし、時差出勤制度、沖縄・北海道でのテレワークなど、新しい働き方の実践に取り組んでいる。全国各地で100講演を超えるセミナーを行い、のべ聴講者数は1万名を超える。

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