SONR.開発ストーリー

SONR.開発ストーリー第5回「結局何を作っているのか?」

開発中によく話し合われたのは「このツール、一言でいうと何?」という素朴な質問の答えについてです。

マネジメントツール、グループウェア、情報共有ツール、情報管理ツール、コミュニケーションツール、ディスカッションツール、コラボレーションツール、ナレッジマネジメントツールetc・・・

もちろんそれぞれの要素を含んではいますが、自分たちが誰の何にお役立ちするのか?をもっと明確にする上で、この解決にはとても時間を費やしました。ありふれた表現、次々に登場するツールとの類似性の回避、それでいて直観的にそれが何かわかる製品ジャンル。

検討に検討を重ねてたどり着いたのは「タスク」への回帰でした。「タスク」とは、仕事や課題であり、コンピュータが処理する仕事の最小単位のことです。

コンピュータの世界、特にプログラミングの世界では「タスク」は一般的なものでした。それに合わせて「タスク管理ツール」のジャンルは古くから存在し、個人でタスクを管理する用途で利用するツールは山のようにリリースされています。しかし、コンピュータ関連に遠いユーザーに関してはあまり一般化されていない言葉でした。

経営者は、経営全体のことを考えます。それを会社に落とし込むために経営理念、ビジョン、マネジメント、経営戦略、組織体制など、様々なことについて考えます。そして、それが現場に落とし込まれると、それらはすべて小さなタスクの集合体になります。つまり、経営品質を高めるということは、小さなタスクのひとつひとつの品質を高めていくということです。

しかし残念なことに、現場の小さなタスクを大切にするための考え方はあまり一般的ではありません。小さな仕事の単位「タスク」にいかにこだわるか?これがSONR.の重要なキーワードになっていきました。

開発当初から悩んだ「ひとつの用件を大切に処理するにはどうすれば良いのか?」という課題は、言い換えれば「チームで共有するタスクをいかに効率的に処理していくか?」ということにつながります。

そこで、このツールのジャンルを「タスク管理ツール」に分類しました。ここから「世界中のタスクを見える化する」というサービスビジョンが誕生しました。この瞬間、「あのタスク、SONR.に上げといたからね!」という言葉が世界中に広がることが私たちのビジョンになったのです。

ビジョン
世界中のタスクを見える化する
~経営品質はひとつひとつのタスク品質が創りあげる~

企業において経営という森を見ることはその品質向上において必要不可欠です。しかしながら、その品質を高めるためには、マーケティング、マネジメント、営業力など個々の能力を高めていく必要があります。そしてそれらをさらに細分化すると経営は小さなタスクの集合体であることが解ります。この小さなタスクの質を高める事が結果的に経営全体の質を高めてくれます。SONR.はこのタスク管理に徹底的にこだわり、世界中のタスクを見える化することを目指しています。

株式会社エクスト 代表取締役 高畑 欽哉

著者紹介

株式会社エクスト 代表取締役高畑 欽哉

「ITのチカラで働く人を幸せにする」をビジョンとし、企業の生産性向上のための「インターネット創客事業」と「社内コミュニケーションツール「SONR.(ソナー)」の提供」を行う。残業ゼロ、有給休暇100%取得を実現しながら高い生産性を上げている。電話受付なし、時差出勤制度、沖縄・北海道でのテレワークなど、新しい働き方の実践に取り組んでいる。全国各地で100講演を超えるセミナーを行い、のべ聴講者数は1万名を超える。

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