2018.02.10
SONR.開発ストーリー第10回「これからのSONR.(ソナー)」
SONR.(ソナー)をリリースして最初の1年間で約120社に導入が進みました。一度使い始めると、ものすごい勢いで社内に浸透していきますが、その最初の一歩は当初想像していたものよりも遥かに高い壁だと解りました。
「ITを活用した情報共有」という市場は、社内に限定するとほぼ認知度がないニッチな業界だったのです。メールやLINEなどでの情報のやり取りは行われているのですが、それらを集約して管理したり、共有したりといった習慣がまったくないのです。
つまり「これが何で、どう大切で、これからどうなって、どう使って、結果どう自社に役立つか?」を一から説明しなければならなかったのです。それは同時にWEBマーケティングに向いていないことを意味していました。つまり「認知度が高まれば誰の説明も介さないで勝手に導入される」という状況は、IT活用が遅れている中堅、中小企業においてはかなり難しい状態なのです。また社内には、こうしたツールに懐疑的な方々も多く、導入に至るまでには一筋縄ではいかない難関がいくつも待ち構えていました。
しかしそれは、捉えようによっては私たちにとって追い風にもなりました。資金力のある大手が参入してきてシェアを一気に奪うといったステージに至っていないのがその理由です。つまり、今はじっくりとお客さまと向き合って1社1社の満足度を高める活動に専念できるということなのです。
そこでリリースから1年間は、広告プロモーション、認知度を高める施策を一切行わず、顔の見えるお客さまと徹底的にコミュニケーションを取りながら製品の完成度を高めることに注力していきました。
その結果、面白い場面に遭遇しました。それは、お客さまがSONR.(ソナー)に興味のある方に使い方や活用方法、導入後の成果などを知らないうちに説明してくれるようになったのです。
この効果はテキメンでした。ユーザーは加速度的に増加し、最初の1年間で120社だった導入者数がその後3か月で175%伸長し210社を突破しました。これらの結果は、まだまだ成功と呼べるものではありませんが、その体験はこれからのマーケティング戦略において大きな財産になりました。新しいサービスが、お客さまにどうやって認められかを想像しても何も得るものはありません。やってみた事だけが商品やサービスを磨いていくということを、身をもって知ることになったのです。
SONR.(ソナー)は今後、企業のタスク管理、そして情報共有プラットフォームとしてまずは日本一を目指します。そのために独自の機能に加え、様々なツール、サービスとの連携を元に、企業の生産性を高めるもっともシンプルでもっとも簡単なサービスを実現し、「働く人を幸せにする」という果て無きミッションを追い続けます。
SONR.(ソナー)の今後の成長にぜひご期待ください。