2017.04.06
SONR.開発ストーリー第1回「エクストとSONR.のはじまり」
エクストは2002年に創業し「創客」をテーマにWEBサイトの構築、保守メンテナンス、サーバー、コンサルティング業務を提供してきました。残業ゼロ、有休休暇を含む年間休日は140日、ユニークな給与手当制度など、一人当たりの労働生産性を高めながら労務環境をより良くするための改善と工夫に継続的に取り組んできました。
その一環として創業以来、グループウェアを使って社内の情報共有を行ってきました。国内でもトップシェアを誇る多機能グループウェアを、隅から隅まで活用するまさにヘビーユーザーでした。
しかしそれらを利用する中で、今以上に生産性を高めるにはもっと抜本的な取り組みに着手しなければならないと気付き始めました。それは「ひとつのタスクを確実に処理する」という基本に立ち返ることでした。
WEB制作の現場では、様々な職種のメンバーが自分たちのペースで仕事を行っています。その中で「タスク」は常に同時並行的に発生していきます。その場で処理できる仕事ばかりなら良いのですが、後回しにしたばかりに「抜け」や「漏れ」が発生してしまい、気づいた時には「緊急の仕事」になっているのです。どんなに小さな仕事であってもひとたびクレームになれば、それは大火事になって襲い掛かってきます。
そうしたひとつひとつのタスク処理のミスが、チームや会社全体の生産性を落としている実情の中で、日々発生するタスクを効率よく、また確実に管理できるグループウェアはないだろうか? そんなことを日々考えていました。しかし、グループウェアやメールなどの多くのツールは、一度閲覧すると新着情報から消えてしまい、小さなタスクをピックアップして処理していくことが出来なかったのです。
その頃、iPhoneのメッセージ機能において、吹き出しが交互に出てきて会話しているようにメッセージのやり取りができるという画期的なインターフェースが登場し、その後、同じような構造をもったLINEが登場しました。SkypeやFacebookメッセンジャーのようなインスタントメッセージングやチャットツールもどんどんと世の中に普及していきました。
そんな時代背景の中、すぐに大きな疑問にぶつかりました。
「時系列のコミュニケーションは仕事に向いていない・・・」
この課題はまさに決定的な課題になりました。時系列のツールは、新しい書き込みによって必要な書き込みがどんどん流れてしまいます。同時に、異なる用件が同時に進むと画面内で各用件がゴチャゴチャに混ざり合い、処理できなくなります。
これを解決するには、
1、小さな用件ごとにディスカッションを進めるにはどうしたら良いか?
2、未完了のタスクのみを管理するにはどうしたら良いか?
という問いに答えなければいけませんでした。
グループウェアの機能とインスタントメッセージングを組み合わせたツール、様々なメッセージを統合管理できるツール、今でいうユニファイドコミュニケーションの発想がこの時に生まれました。
そこで、2012年8月、自社の生産性を高めるためにチームのタスクを効率的に管理できるコミュニケーションツールの開発をスタートさせました。