2008.10.10
閾値(しきいち)
岡野塾に参加しました。岡野先生が繰り出す、新しい刺激は学びが深い。
今回、感じた部分は以下の4点。
1、「テーマの時代」から「手法の時代」
20世紀はありとあらゆるテーマが提示されたが、そのどれも解決に至っていない。21世紀は、そうしたテーマをいかに解決するかという「手法の時代」になる。
2、期限意識
仕事の質は、与えられた期限の中でお客様の問題、課題をどこまで解決できるか?で決まる。
3、公と私の狭間
仕事の時間とプライベートの時間を切り分けるほど非効率なことはない。公私は混同し、融合させることが公私の両面を充実させる。
4、閾値
飛躍的にスキルアップする瞬間がある。理解できなかったことが、ある日突然視界が広がるように腑に落ちる。これを閾値という。
今回は、閾値について、自分自身の考えを書きたいと思います。
私も何度かこの閾値を体験した。
学生時代、右打ちだった私は、左打ちにチャレンジした。
当然最初はバットにボールがまともに当たらない。
血豆を作りながら、毎日素振りを繰り返している内に、ある日突然、
鋭い当たりを連発するようになった。
この間、少しずつなどという感覚はまったくなかった。
2度目の閾値は、美容師時代。
パーマの際、ロッドと呼ばれるプラスチックの道具を髪に巻きつける。
実は、このロッドを1本巻くのに1ヶ月という時間を要した。
手がつりそうになりながら、必死に練習を繰り返す内に、ある日巻けるようになる。
あの日の感動は今でも忘れられない。
3度目の閾値は経営者のディベート大会に参加した際。
先輩に「何いってるかわからん!」と叱られながら、必死に自分の頭にある考えを
3分という時間の中で表現する。
そして閾値は大会前日に訪れた。大会前の練習で補欠チームに2連敗。
何が問題なのかを悩んでいる時に、「あっ!そうか!」という理解が突然やってきた。
結果、全国大会で優勝するに至った。
4度目の閾値は、この社長ブログだ。
書き始めてかれこれ4年になるが、最初のうちはテーマの選定や文章構成など、
非常に多くの時間を要していた。
その割には内容が無いなんてことがしばしばありました。
しかし、2年を過ぎた頃から、ほとんど悩むことはなくなりました。
よく「ブログ毎日書くってすごいですね」などとお褒めの言葉を頂きますが、
1本書くための所要時間は、5分~15分。せいぜいかかっても30分。
このお陰で、キャッチコピーやライティング、フレームワーク力、記憶力など、
連動する分野のスキルが一気に高まったと感じています。
全ての体験に共通することは、
1、情熱を持って取り組むことが出来るテーマだった。
2、何度も悩み、それを深化させた。
3、出来るようになるまで続けた。
出来る人と出来ない人の差は、この3つのテーマに集約されるのではないかと感じる。
取り組むテーマの選定、悩みの深化、継続。
閾値を超え、当該分野におけるプロフェッショナルと言われる職業人になるためには、これらの条件を満たさなければならない。
そして仕事の本当の楽しさは、閾値を超えた先にあるものだ。
閾値とは、一種のコツを習得する瞬間であり、プロフェッショナルの条件でもある「再現性」を保証する瞬間である。
仕事の楽しさは、出来る自分を感じることが出来るかにある。
経営のプロとして、経営を楽しめるようになるためには、まだ超えなければいけない閾値が山ほどあります。
そろそろ超えれそうな閾値は「読書力」かなと思います。
頑張ります。
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エクスト社長 高畑欽哉の2008年度テーマ!
〇1、時間の使い方に徹底的にこだわる。
〇2、「神は細部に宿る」小さな事に徹底してこだわる。
〇3、情熱、熱意を会社の細部にまで行き渡らせる。
目標100冊読破→現在62冊。
「どんな仕事も楽しくなる3つの物語」福島正伸
「御社の売上が6倍になる新プロデュース術」露木幸彦
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