2010.06.02
長寿企業に見る進化と理念
天保元年創業の酒造メーカーに訪問しました。180年もの間、企業が
が存続し続けた秘訣はどこにあるのか?
この会社の歴史を紐解いてみる。
染物屋として創業した同社は、3代目の時に酒造業へと業種転換を
図る。
以降130年の間、酒造メーカーとして安定した継承が行なわれてきた。
そして今、醸造と発酵技術を活かした酵素、酵母による健康食品事業
が急成長の兆しを見せている。
この企業の酵素や酵母は、130年間に渡り引き継がれてきた酒蔵に
生息する良質な菌によって作り出されたオンリーワン商材になって
いるのだ。
この会社の経営理念は「伝承と躍進」。
その歴史は、まさに理念そのものであり、これに沿った経営を代々
続けてきた証が「今」を作りあげている。
他国と比較して、長寿企業が非常に多い日本であるが、こうした継承
の過程にこそこの国の文化と特質があるのではないかと感じる。
老舗企業の研究で必ずと言って登場する考え方として、「伝統とは
革新の連続」というものがある。
変化対応業とは良く言ったもので、世の中の変化に対して自社を如何
に進化させていくかがいつの時代も変わらない不変のセオリーである。
そしてその中には、変えてはいけないものと変えなければならないもの
が共存している。
理念や企業文化が進化していけば、その商品やサービスも自ずと進化
していくもので、これに付随して事業領域も広がったり変化したりする
ものだ。
理念なき多角化による異業種参入は、企業の寿命を縮めることになる。
如何にグローバルな戦いを強いられようとも、日本固有の文化を維持
進化させていくことが、これからの経営には必要なのだと思う。
その中核にはいつも「理念経営」という価値観がよこたわっているのだ。
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エクスト社長 高畑欽哉の2010年度テーマ!
1、歴史に学ぶ・・・歴史の本を読み漁りたいと思います。12冊。
2、アグレッシブ・・・5サービスリリースと露出度のアップ。
3、新たな趣味を・・・ジムに通う。写真を始める。
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